スポーツ現場におけるハラスメント防止を学ぶ「カスハラ」
カスタマーハラスメント(カスハラ)とは?
スポーツ現場における「カスタマーハラスメント」とは、一般的にファンを含む顧客等からの批判・クレーム・言動のうち、単に威圧的・暴力的で生産性がなかったり、当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・態様により、チームの就業環境や選手の活動状況が害されるもののことです。
種目やチーム文化などの違いから、カスハラの判断基準はチームごとに違いが出る可能性があることから、あらかじめカスハラの判断基準を明確にした上で、チーム内での考え方、対応方針を統一して現場と共有しておくことが重要です。 一般的な尺度として、
(1)ファンや顧客等の行動・言動(批判や要求含む)の内容が妥当な範疇か
(2)要求をされた場合を実現するための手段・態様が社会通念に照らして相当か
という観点で判断するとよいでしょう。
カスハラの注意点
カスハラの判断は、個別の事案の状況等によって判断が異なることもありえます。ファンや顧客等の批判や要求内容に妥当性がないと考えられる場合であっても、チームがファンや顧客等の批判や不当な要求を止めるよう要請した際にすぐにファンや顧客が批判や不当な要求を止めた等の場合は、チーム関係者の活動環境が害されたと言えず、カスハラには該当しない可能性があります。
カスハラの例
- 試合会場や事業所或いはその周辺で長時間にわたり、ファン・顧客等が批判や要求のために抗議活動を行い続ける、対応した職員を長時間拘束する。事業所に押しかけ居座りをする、長時間、電話を続ける。
- 理不尽な要望について、繰り返し電話で問い合わせをする、または面会を求めてくる。
- 大きな怒鳴り声をあげる、「馬鹿・下手」といった侮辱的発言、選手・職員の能力・人格の否定や名誉を棄損する発言をする。
- 殴る、蹴る、たたく、物を投げつける、わざとぶつかってくる等の行為を選手や職員に行う。
- 「殺されたいのか」といった脅迫的な発言をする、反社会的勢力との繋がりをほのめかす、異常に接近する等といった、選手・職員を怖がらせるような行為をとる。
- 「いう通りにしなければSNS にあげる、Googleマップ等の評価ができるサイトでの口コミを下げる」、「株主総会で糾弾する(チームが株式会社の場合)」等とブランドイメージを下げるような脅しをかける。
- 正当な理由なく、批判したり権威を振りかざし監督や選手の人事や戦術に口をはさみ要求を通そうとする、止めるよう要請しても執拗に該当行為を続ける。または、文書等での謝罪や土下座を強要する。
- インターネット上に名誉を毀損する、またはプライバシーを侵害する情報を掲載する。
- 選手・従業員に近寄り身体に触る、待ち伏せする、つきまとう。友達関係や性的関係をになろうと要請する。選手個人に合理性のない批判や性的な冗談といった性的な内容の発言を行う。会場で性的な画像を記録することを目的として撮影を行う。
